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唐津の矢野直人の熊川形の茶碗。
高台から口縁部へ、ひとつながりの指数関数的な曲線を描き、口縁部は僅かに端反りをもつ。全体の器形としては完全な真円に近く、ごくわずかに楕円気味である。よく焼き締まった薄作で、口縁から底部に向かって、徐々に厚みを加えていく轆轤引きとなっている。
薄めに掛けられた釉薬はよく溶け、口縁部に部分的に白濁した釉の景色を作っている。見込み全面も釉薬が掛けられ、目跡による土見せが三箇所ある。
腰から下には釉薬が掛けられておらず、大胆な土見せが、遥かな稜線のように広がっている。この大きく広がる露胎部分では、やや明るい茶色の粒度の揃った、細やかな土味を見ることが出来る。
高台は内側に縮緬が見られ、端正に削り出されていて、とても静かである。
サイズ:H 7.5 cm W 13.4 cm D 13.5 cm
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